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遠臣たちの翼

すべて世阿弥の名前が出てくる短編五作です。
いずれも、世阿弥に影響を受けた人物が登場します。
話の方向性はバラバラですが、①⑤は繋がっています。

①元清五衰:世阿弥と同じ「元清」という名前の俳優が、自分の理想の生き方を追い求める。付き添いの男が献身的で泣ける。
②踊れ我が夜:ダンサーの泰朝は、大汐のことを世阿弥の生まれ変わりのように思い尊敬していた。あることをきっかけに、泰朝は大汐の家を訪れなくなる。大汐の死後、突然泰朝が姿を現し…
③春睡る城:生き別れの兄弟のお話。泣けました…好きです。
④しぐれ紅雪:歌舞伎の立役と女形にそれぞれ肩入れする女性たちの話。歌舞伎の立役と女形は、舞台では息ぴったりだが、舞台を降りると犬猿の仲のようで…
⑤日輪の濁り:一作目「元清五衰」のその後のお話。